白石 崇 様 【株式会社ライトアップ代表取締役社長】

2012.09.05

プロフィール
名前:白石 崇(しらいし たかし)
株式会社ライトアップ 代表取締役社長
1973年12月 茨城県ひたちなか市生まれ
1997年3月 筑波大学第二学群人間学類卒業
1997年4月 日本電信電話株式会社に入社。NTT東日本上野支店法人営業部、株式会社ぷららネットワークス(出向)などを歴任
2001年4月 株式会社サイバーエージェント入社
2002年4月 有限会社ライトアップ(現 株式会社)設立
2005年3月 筑波大学大学院修士課程教育研究科修了
2007年12月 テクノロジー企業成長ランキングFast50/Fast500、国内15位/アジア太平洋地域86位受賞(デロイト トウシュ トーマツ主催)
2008年12月 テクノロジー企業成長ランキングFast50/Fast500、国内30位/アジア太平洋地域344位受賞(デロイト トウシュ トーマツ主催)

◆ソーシャル寄付サイト「ドネーションズ」がこの6月にオープンしたと伺いました。日本のインターネット費用の一部を被災地に、を合言葉に、いいね!を押すと最大10円が被災地に寄付される仕組みとのことですが。

新しいサービスに触れていただき、ありがとうございます(笑)。お陰様で、続々と寄付が集まっています。
元々、私の出身が茨城県のひたちなか市でした。昨年の東日本大震災では、実家も大きな被害を受けました。特に、一人暮らしをしている母親の部屋は、昔ながらの大きなタンスが倒れ、布団の上に落ちていました。震災直後に都内から駆けつけ、その様子を見た瞬間、本当に心からぞっとしました。震災発生が夜だったら、、、と思うと今でも鼓動が早まります。

震災直後の実家の様子 
震災直後の実家の様子

震災直後、たくさんの支援が実施されました。弊社でもいろいろな活動をし、義援金集めを実施したりもしています。ですが、これから5年10年と経つにつれ、その支援の数も少なくなっていくだろうと思っています。

このドネーションズは「10年後も支援し続けられる仕組み作り」をテーマに企画しました。サイトにアクセスしていただければ分かりますが、数十社いる協賛企業のfacebookページに「いいね!」を押すだけです。それだけで被災地の子ども達に寄付をすることができます。流行のfacebookへの集客を寄付に変える、ネットの強みを社会貢献に活かすことができたのではないか、と考えています。

※ソーシャル寄付サイト:ドネーションズ
ソーシャル寄付サイト「ドネーションズ」


◆白石さんがライトアップを設立してから10周年を迎えられたのですね。「ドネーションズ」以外にもいろいろな取り組みをされているようですが、いくつかご紹介いただけますか。

元々、弊社では私自身の経歴(サイバーエージェント社のコンテンツ部門立ち上げ担当者)を活かし、2002年から企業のメールマーケティング支援を主業務にしていました。ライトアップが作成したメルマガは、いろいろな企業から多いときで年間10億通程度配信されていました。国内でもダントツの制作シェアを持っていました。その後、ブログ構築数でも国内トップのシェアを確保し、バズマーケティングでも国内トップとなりました。アジアの成長企業として表彰を受け、博報堂の持ち株会社からも直接出資を受けるなど、かなり注目されていました。

ただ、ずっと順調だったというわけではありません。第2次ネットバブルがはじけ、リーマンショックが起こり、俗に言う受託業務(システム開発やサイト制作など)が激減してしまいました。一時期業績がかなり苦しくなった事もありました。

その反省を活かし、今では、クラウド型サービスの開発・販売に特化し、国内でもかなりのシェアを確保するにいたりました。特に、国内唯一のクラウド型SEOサービス「SEOオートマチック」は大成功を収め、今では、国内のSEO会社の半数は、何らかの形でこのシステムを使いSEO事業を展開しています。

また、最近「すごく変わったこと始めましたね(笑)」と笑いながら言われるのが「備蓄」に関する新サービスです。既に1000社に導入いただいているのですが、一言で言うと、富山の置き薬方式で企業に水を無料で備蓄させる、という夢のようなサービスです(笑)。都内では、企業は社員3日分の飲食物を備蓄しなければいけない、という条例が可決されています。必ず来るであろう首都圏直下型地震、その際に、少しでも被害が軽くなるような、そんな社会貢献系のサービスも力を入れて展開しています。

備蓄コンビニ
備蓄コンビニ



◆白石さんは大学ではコンピュータコミュニケーションを研究されました。大学での研究がその後のキャリアにも直結しているように見受けられますが。

大学一年生の時、希望者には学部からメールアドレスを発行してもらえるという告知がありました。初めてメールを使ってみて「これは革命だ!」とものすごく驚いたのを覚えています。その時、インターネットを一生の仕事にしてみたい、と思います。

その思いが元になっていたため、選考も吉田富二雄先生の元でコンピュータコミュニケーションの指導を受け、NTTに就職し、サイバーエージェントの新部署を立ち上げ、現在に至っています。

大学の授業は社会では役に立たない、という人もいるかもしれませんが、私にとっては筑波大学での授業は、本当に実践的に役立っています。


◆大学時代は研究中心だったのでしょうか。サークルやアルバイトなども含め、どのような大学生活を送っていましたか。

サークルもバイトも堪能しました(笑)。勉強は、それなりに楽しくやっていたと思います。特に心理学の調査や実験の授業はとても楽しかったのを覚えています。サークルは何故か手話サークルにはいっていたのですが、学園祭での手話劇は2年連続雙峰大賞を受賞することができ、今でも良い思い出です。バイトは定番の家庭教師をものすごくやっていました。

他にも、つくばマラソンを3回ほど走りました。筑波大学はスポーツをするにはとても良い環境です。もともと中学時代は陸上部だったこともあり趣味でジョギングをしていたのですが、それが高じて大学2年生から4年生まで毎年フルマラソンに参加していました。
都内の大学に進学していたら、まず体験しなかっただろう出来事です。今でも周囲の人に話をすると皆驚きます。


◆今の筑波大学生に対して、インターネット事業会社を運営する白石崇代表の立場からメッセージをお願いします。

筑波は、勉強するのにもサークル活動をするにもスポーツをするにも、とても良い環境だと思います。今はつくばエクスプレスも開通し、何の問題もありません。ただ、刺激が少ない。その点だけは、都内の大学に劣ると思います。では、どうしたら良いか。都内では刺激にあふれています。その為、学生社会人問わず、その刺激に対し「受け身」になってしまい、刺激の波に翻弄されている人も多いです。

筑波はほど良い落ち着きがあると思います。余裕があるときだけでOKです。自分自身で「能動的」に刺激を生み出すような、ほんの少しでもそんな行動を取ることが出来るなら、筑波大学に来て本当に良かったと心から思えると思います。


◆「筑波大学基金 TSUKUBA FUTURESHIP」に、ソーシャル寄付サイト「ドネーションズ」を運営する白石崇代表の立場からメッセージをお願いします。

残念ながら、今後の日本社会を予測するとき、暗い結果が多いのが現状です。日本が再び活気を取り戻すためには、研究開発に基づく技術の継続的な発達が必須になると思います。筑波大学基金が拡充され、その活動を継続的に支援されていくのは、社会全体にとってとても重要な事だと思います。私自身、微力ではありますが、応援しております!


◆そして最後に、設立10周年を経過しこの6月から渋谷クロスタワー32階(最上階)に拡張移転されたライトアップ白石崇代表の、今後の熱い意気込みをお願いします。

最近、インターネットは改めて面白い、と感じています。上手く活用すれば、100人くらいの組織でも世の中を大きく変えることが出来る可能性があると思っています。少なくとも、今後三年くらいで以下の事を達成しようと思っています。

・都内を中心に1000万本の水を備蓄させる(備蓄コンビニ事業)
・若年層の失業率を0.1%下げる(クラウド型新卒採用支援事業)
・300種類のEラーニングサービスを立ち上げる(WTE事業、現在30種立ち上げ)
・国内の提案書の半分をマンガにし、国際展開しやすくする(アドマンガ事業)
・国内の大学生1万人を海外で働かせる(海外インターンシップ事業)
・お年寄り5万人にコミュニティを提供し、医療費を下げる(iPad教室FC事業)
・シニアマーケティングのプラットフォームを開発し、全メーカーの商品開発力を10%向上させる(シニアマーケティング事業)

まだまだありますが、これくらいにしておきます(笑)。
この全てを今後三年ほどで実現させるつもりです。日本を1%でもよくできればそれだけで嬉しい、という人がいましたら、是非ご連絡ください。

出来れば、筑波大学の後輩達と、日本を良くしていきたい、本気でそう思っています。
いつでもご連絡ください・・・!

株式会社ライトアップHP

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