戸倉 希央 様【司法書士、デルソーレさくら司法書士事務所代表】

2013.11.12

プロフィール
名前:戸倉 希央(とくら きお)
司法書士、デルソーレさくら司法書士事務所代表
長崎県佐世保市出身
長崎県立佐世保北高等学校、筑波大学第一学群社会学類を経て、
2004年 司法書士登録、司法書士事務所入所
2005年 さくら綜合法律事務所入所
2008年 さくら綜合司法書士事務所開業
2012年 デルソーレ・コンサルティング株式会社に参画し、デルソーレさくら司法書士事務所に名称変更
 本業の司法書士業務を軸に、連結会計・税務のプロ専門家集団「デルソーレ・コンサルティング株式会社」や、ママたちの法律系士業集団「ママサムライ」などでも活躍

◆まずはお仕事についてお聞かせ下さい。デルソーレ・コンサルティングは、連結会計・税務のプロ専門家によるチーム・コンサルティング業を行っているとのことですが、その中で司法書士である戸倉さんの役割はどのようなことでしょうか。
(デルソーレ・コンサルティング株式会社 http://www.delsole-consul.com/ )
 
予防法務を得意とする司法書士の特性を活かし、事業承継や企業のM&Aなど企業法務の面で事前のサポートを行い、事後的には商業登記の分野を担当しています。我が社では会計、税務だけでなく法務、労務まで含め、それぞれの専門家がトータルにサポートすることができるためスピーディーなワンストップサービスが可能になっています。


◆一方「ママサムライ」は子育てや家事に奮闘するママたちの法律系士業(サムライ)集団だそうですね。デルソーレ・コンサルティングと比べて戸倉司法書士として扱う案件なり、役割は違いますか。
(ママサムライ http://www.mamasamurai.com/ )

やはり、「ママ」であることがキーワードになるかと思います。ママサムライには司法書士だけでなく、弁護士、税理士、社労士、行政書士など各種の士業が所属していますが、その共通項は「ママ」です。専門分野とは別に子育てを通じて経験してきた多くの事が業務に活かされていると思います。司法書士の業務は、上記の企業法務や商業登記の他、不動産の売買決済、相続、成年後見、簡易裁判所での訴訟など幅広いのですが、その中でも、例えば相続の分野や成年後見の分野など依頼人の身近に起こる問題に対し、その中核にある依頼人の皆様のお子様への思いなどが経験からダイレクトに伝わり、より的確なご提案ができるのではないかと思っています。


◆他にも通常の司法書士事務所への依頼案件や、セミナーの講師などもされているようですが、更に家に帰ると子育てや家事があるわけですよね。まさにスーパーウーマンのようです。
(デルソーレさくら司法書士事務所 http://www.sakura-law.jp/ )
 
とんでもないです。家事はお掃除ロボットなど家電製品の全面的バックアップを受けやりくりしていますし、子育てはいつも無鉄砲な体当たり方式です。子供達が保育園時代やそれに続く小学1年の壁は高く、大変じゃなかったと言えば嘘になりますが・・・忘れました(笑)。
子供の成長に伴って楽になってきたのを良い事に、土日も仕事や執筆、セミナー講師などかえって動き回ることが増えた気がします。また、ママサムライの有志でマラソン大会にもお揃いのTシャツを着て出始めました。と言っても10キロだけですけど。今思うとつくばはマラソンには絶好の地!いつかはつくばマラソンにも皆で出てみたいと夢見ています。


◆戸倉さんがそもそも法律に興味を持たれたきっかけは何だったのでしょうか。


法律を学びたいと最初に思ったのは高校生の頃です。実家の方針でTVは1週間に1時間と決められていたのですが、その中で時々放映される名画と言われる映画だけは別枠で観ることを許されていました。制限されているのでより夢中で、「風と共に去りぬ」など古い映画を沢山観ました。その中で特に印象深かったのが「12人の怒れる男」でした。一人の陪審員の有罪への疑問が、少年の無罪を勝ち取るこの映画で、「法」とは「正義」とは何かを考えるようになり、大学は法学部に進み、弁護士になりたいと思うようになりました。結果は、司法書士でしたが。


◆なるほど、弁護士志望だったのですね。


はい、元々は弁護士になりたいと法律事務所で働きながら司法試験の勉強をしていたのですが、厳しい試験に勉強を断念してしまいました。2人の子供の母になった後、やはり法律の勉強がしたいと強く思うようになり、その際、司法書士という資格を思い出しました。以前勤めていた法律事務所で三角合併を担当したのですが、最終段階の登記の際、登記を主に行う法律系資格としてその名前を知りました。勉強を再度始めた時子供達はまだ幼く、また、司法試験の厳しさは身をもって知っていたので、科目が重複していて且つその業務に興味のあった司法書士の資格を取ろうと思ったんです。


◆法律を学べる大学はたくさんある中で、長崎県佐世保市出身の戸倉さんが、あえて筑波大学を選ばれた理由は何ですか。


筑波大学を受験することになったのは本当に偶然でした。長崎の出身ということもあり九州の大学を受験するつもりで準備していました。高校3年の秋に友人から「筑波という大学があるけど一緒に受けてみない?」と言われるまで、正直大学名も、どこにあるかも知りませんでした。初めて大学を訪れたのも入試の前日。
しかし、初めて見た筑波大学は圧巻で、是非この大学で学びたいと強く思いました。その後、4年間、生涯おそらく忘れないであろう日々を仲間と共に筑波で送れたのは本当に幸運なことだったと思います。


◆今のようにつくばエクスプレスもなく、陸の孤島と言われた時代に、親元を離れての寮生活。寂しくありませんでしたか。


すぐに多くの友人達に恵まれ寂しいと言うことはありませんでしたが、驚かされる事は多々ありました。特に学期はじめの自転車での大移動。初めて見た時は「ここは日本?」と驚愕しました。ペデは渋滞するし、駐輪する場所を探すのも一苦労。また、寮は平砂だったのですが、当時は携帯電話もありません。実家に電話するのに数少ない平砂の公衆電話に、特に冬には数時間震えながら並んだ事が思い出されます。


◆社会学類は自由な学類とお聞きします。授業にしっかりと出席する学生と、試験の時位しか出てこない学生に大別されると伺いました。学問に夢中になる人、サークル活動に没頭する人、アルバイトに精を出す人、あるいは就職前のモラトリアムとして徹底的に遊ぶ人などなどいろいろな学生がいるそうですが、戸倉さんはどのような社学生だったのですか。


弁護士になりたいと思って入ったにも関わらず、それまでの受験勉強から解放された事から勉強は本当に最小限度で、家庭教師などのアルバイトに明け暮れていました。当時、大学でスキーの靴や板を貸し出していたので、それを利用して散々友人達とスキーにも行きましたね。本気で法律と向き合ったのは卒業間際でした。


◆筑波大学では、無限の可能性を持つ学生にその能力を十分に発揮できるような環境を整備し、10年後、20年後の社会を背負ってたつ人材を各界に送り出すために、「筑波大学基金 TSUKUBA FUTURESHIP」を運営しております。そこで本基金へ期待することと、今の筑波大学の学生へのメッセージをお願いします


筑波大学基金は、教育、研究、国際交流、地域や震災復興支援に使われていると聞きます。特に障がいをもつ学生、意欲のある学生の皆さんが等しく能力を発揮できるよう支援する基金の存在は貴重です。広く知られるところとなり、多くの方が利用できる制度となることを期待しています。
そして、大学の4年間は長いようであっという間です。このような自由な時間は社会人になると持つことは難しく非常に貴重な時間であったと、今懐かしく思い返します。この自由で貴重な時間にアルバイトやインターンシップ制度などを通じて、一生続けていきたいと思える職業を、是非見付けて下さい。


◆「一生続けていきたい職業」を見つけられても、特に女性の場合はなかなか仕事を継続できないこともあろうかと思います。最後に仕事と子育てを両立されてきた戸倉さんの立場から、働く女性へメッセージをお願いします。


先日女性の3割が専業主婦を希望しているとの厚生労働省の調査結果が出たと聞きます。様々な問題があるとしても、仕事からしか得られない知識や経験を得るチャンスを失うのは残念です
よく、これから子供を産みたいという働く女性の方に「どうやったら仕事と子育て両立できますか?」という質問をされるのですが、いつも1に子供の健康、2に自分の健康、3に保育環境(保育園、シッターさん、友人、家族等)、4に職場環境、そして5に自分の気力と答えています。
1は如何ともし難いものがあるけど努力はできる。2と5は自分の問題なので努力できる。3と4は整っていなければ引っ越したり、職場や場合によっては職業を替えることで整えることができます。是非頑張って自分だけの夢を見付け、そして辞めない方法を考えて仕事をし続けて下さい。
本当はもう一つ最大の方法があるんです。が、これはどこかでお会いする機会がありましたら個別に聞いて下さい。ここには書けないので、こっそりお伝えさせて頂きます(笑)。

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