「世界を変えよう基金」支援対象者インタビュー第1弾

2015年12月、本学の客員教授を務める鈴木英明氏の提唱により、「世界を変えよう基金」が創設されました。
今回は、ソーシャル・ビジネス関連公開イベント支援の対象として採択された「ソーシャルビジネスってなんだろう?」 @Tsukubaを開催するSB Lab.(エスビーラボ)代表の西森千咲さん(以下、敬称略)を事務局にお招きし、お話を伺いました。

◆◆◆
画像1.jpeg
インタビューに答える西森千咲さん

--本日は、お越しいただきありがとうございます。本日は、西森さんが代表を務めていらっしゃるSB Lab.が開催する「ソーシャルビジネスってなんだろう?」 @Tsukubaについて伺いたいと思います。筑波大学生を対象に、ソーシャルビジネスに関する座談会や講演会の企画・運営を行うとのことですが、この事業を考えたきっかけは?<br><br>西森:私は今、大学4年生ですが、大学時代を通して、ボランティア活動に取り組んで来ました。その中で強く感じたのが、ボランティア活動の経済的な限界でした。ボランティアをする側がお金を出しているので、そのお金が無くなってしまうと継続しないのです。その一方で、ボランティア活動を仕事にできないのかということもずっと考えていて、その時に、ソーシャルビジネスというものを知りました。ソーシャルビジネスは、ボランティア活動のように、世の中の困っている人を助けることを目的としています。そこに、継続性を持たせるためのビジネス的な側面が合わさっているので、とても良い考え方だと思いました。でも、なかなか大学生でソーシャルビジネスを知っている人はいません。だから、自分が中心になって、大学生にソーシャルビジネスを広め、将来的に、就職の際の選択肢の一つになれば良いと思い、今回の事業を立ち上げました。

--今後の事業の展開についてはどう考えていますか?

西森:今、講演会と座談会を計画しています。座談会は、ソーシャルビジネスについての知識を身に着けることを目的としています。他方、講演会の目的は、実際にソーシャルビジネスを運営している社会人の方をお招きして、その考えを聴くことです。私たちは、来年以降も事業を継続したいと考えています。私たちの活動のゴールは、大学生にソーシャルビジネスが広まって、就職の際の選択肢の一つとして当たり前になることです。私は今、大学4年生なので、来年卒業してしまうのですが、後輩たちに続けていって欲しいですし、社会人になっても社会人の立場からなるべく手伝っていきたいと思っています。

--メンバーは6人(取材時)いらっしゃるようですが、ご関係は?

西森:初期メンバーは私を含む3人なのですが、同じボランティア団体で活動していました。後から加わったメンバーは、1人が同じボランティア団体の出身で、残りの2人は勉強会をきっかけに、興味を持って入ってくれました。
画像2.jpeg
左から鈴木英明客員教授、西森千咲さん

--継続するための収益性についてはどのように考えていますか?

西森:自分たちでソーシャルビジネスをやることは活動の趣旨にないのですが、TFF(筑波フューチャーファンディング)などクラウドファンディングを利用したり、講演会に来てくださった方から、カンパを募ったりというようなことを考えています。

--世界を変えよう基金は今年から始まり、今後も続く予定ですが、このような基金が大学の中に設立されたことについてどう思いますか?

西森:今までも、ボランティア団体に加わり、つくば周辺の地域社会や世界を変えたいと考える学生はいたと思いますが、経済的なバックアップがないことから、思いを実現できない場合もあったのではないでしょうか。学生を経済的に支援してくれるこの基金ができたことによって、学生のチャレンジの機会が増えたのではないかと思います。まだ世界を変えよう基金を知らない人もたくさんいるので、ぜひ知ってほしいと思います。

--事務局としても周知に努めたいと思います。本日はありがとうございました。