「世界を変えよう基金」支援対象者インタビュー第2弾

2015年12月、本学の客員教授を務める鈴木英明氏の提唱により、「世界を変えよう基金」が創設されました。
今回は、社会ビジネス事業支援の対象として採択された「リクルートつくば」(リクツク)責任者の小沼里奈さん、メンバーのRupa Singhさん(以下、敬称略)を事務局にお招きし、お話を伺いました。

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インタビューに答える小沼里奈さんとRupa Singhさん

--本日は、お越しいただきありがとうございます。本日は、お二人が活動していらっしゃる、外国人留学生のための就職支援団体「リクルートつくば」について伺いたいと思います。メンバーは8名いらっしゃるのですね。この事業を考えたきっかけは?

小沼:「世界を変えよう基金」があることを知って、私と、同じ国際総合学類のゼミに所属している浅井さんの2人でランチをしながら、どのような活動が考えられるかアイディアを出し合いました。そして、筑波大学に来た留学生が困っていることの中で、一番大事なことは、やはり卒業後の進路ではないかということになりました。私は、以前、人材系のベンチャー企業でアルバイトをしたことがあります。そこでも、学生のサポートはするのですが、やはり、留学生に対するサポートは手薄で、特に日本語が流暢に話せない留学生は、全く、サポートの対象に入らないのです。ニーズがあるのにサプライがない部分を埋めるために、留学生向けの就職支援活動を始めようと思ったのがきっかけです。メンバーは、他のゼミや、友人・知人に声をかけて集めました。今秋から、日本人メンバーの多くが海外に留学するので、私と、谷口さん、それから、今日こちらに来ているRupaさんが中心となって活動する予定です。

--外国人留学生に渡す就職情報は、どのようにして集めるのでしょうか。企業を直接訪問するのですか?

小沼:初めは、飛び込みでアポを取る計画を立てていましたが、効率が悪いので、現在は、特定の国に支援対象を絞り、学生団体と連携して企業と交渉する方針で活動しています。
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左から鈴木英明客員教授、小沼里奈さん、Rupa Singhさん

--どのような学生団体と連携するのですか?

小沼:私は、中国担当として、筑波大学の中国人留学生交流会と連携しています。中国人留学生交流会には就職部がありますが、部長さんが卒業されるので、私が引き継ぐ予定です。Rupaさんは、ネパール出身なのですが、筑波大学にはネパールの組織がないので、都内のネパール人留学生団体と連絡を取り、話を進めているところです。

--収益性についてはどのように考えていますか?

小沼:学生からお金をもらうためには、もっと実績を積む必要がありますし、企業からお金をもらう場合は成功報酬型の契約になってしまうと思うので、まだ検討中です。

--「世界を変えよう基金」を知ったきっかけは?

小沼:2年次に、鈴木さん(「世界を変えよう基金」提唱者・スポンサー)の授業を取っていたのですが、授業の終わりに、「世界を変えよう基金」が始まるというお話を聴き、面白そうだなと感じました。

--鈴木さんから直接紹介があったのですね。「世界を変えよう基金」は、これからも、途上国開発問題に取り組む筑波大学生を支援していく予定です。本日はありがとうございました。