学長あいさつ

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 筑波大学はステークホルダーとのエンゲージメントをさらに深め、変革の旗手として共に歩むことを目指しています。我々は、エンゲージメントを「支え、支えられ」と解しています。

 「固定化された社会」の変革を志し、まだ見ぬ知の創造と未来を牽引する人材を育成するという目標に向かって歩みを続けます。その工程には、新たな学問・文化の創出、多様性の包摂を含めた国際性の日常化推進なども含まれています。しかし、この変革は大学の力だけでは成し遂げられません。社会、とりわけて地域社会の協力が不可欠です。大学は単なる知の拠点ではなく、地域社会を支える責務も担っています。

 2023年10月1日には、創立から151年、そして開学50周年の節目を迎え、筑波大学は地球規模の課題に対し、モットーを『IMAGINE THE FUTURE.』から『DESIGN THE FUTURE, TOGETHER.』へと進化させ、未来を社会と共に築くことを使命として掲げています。我々は、科学と技術の進歩を活かし、地球社会の一員として責任を持ち、社会への貢献を果たすことを誓います。

 こうした使命や目的を達成するためには、教育研究環境の充実が不可欠であり、若者への支援が特に重要です。筑波大学基金 TSUKUBA FUTURESHIPは、この使命を支える重要な柱となっています。FUTURESHIPは、 future = 未来とscholarship = 奨学金に、大学自体を未来に向かう船 = shipと捉えて作られた造語です。Localに、nationalに、そしてglobalに活動する学生と本学にご支援を賜りますようお願い申し上げます。地域、国内、そして世界の皆様とのエンゲージメントを1番に考え、次の50年、そしてその先の未来へ向けて更なる挑戦に取り組んでいくと共に、「固定化された社会」の変革を先導していく所存です。

 

国立大学法人筑波大学

学長 永田 恭介