英語研修を終えて〜ニュージーランド・ダニーデン〜
比較文化学類3年
2013年の3月から4月にかけて、私は、本学留学生センターが主催するプログラムを使って、ニュージーランドのダニーデン市で4週間の英語研修を体験し ました。ダニーデンはニュージーランドの南島に位置し、この国で最も歴史のある大学のひとつであるオタゴ大学をかかえています。今回、このオタゴ大学での 研修に参加した筑波大生計11名はみな、大学附属のLanguage Centreで、コミュニケーションを中心とした実践的な英語の習得に励みました。
ダニーデンはスコットランド系の移民者が開拓した街で、スコットランド様式の古い建物が街中に点在しています。オタゴ大学のキャンパスにも、とても古く美 しい建物が多数あり、また、キャンパスから徒歩15分程の街の中心部にも、趣のある駅舎や教会などが残っており、とても美しい街並みを楽しむことができま す。高いビルは少なく、木々の深い緑に包まれた「生活するにはちょうど良い、気持ちのよい街」というのが私の第一印象でした。
ダニーデンは、オタゴ大学を中心に学園都市として発達してきた歴史を持ち、世界各地から多くの留学生が勉強や研究のためにここで暮らしており、私のような日本人が街を散策していても、それ程目立つことはありません。街の人々は、観光や留学などで訪れる外国人に慣れているためか、私が道に迷い話しかけた時も、とても親切に対応してくれました。筑波大学周辺にも、多くの留学生が生活しており、外国人を見てもそれ程驚きませんが、そういう意味では、つくばとダニーデンの二つの街には共通点があるように感じました。
研修期間中、私たちはそれぞれ、大学がアレンジしてくれたホームステイ先に滞在しました。ファミリーの家族構成は様々ですが、ほとんどがとても優しく親切でした。しかし、あまり良くない環境の家に滞在した参加者が1名おり、とても残念でした。このような場合、自分で我慢せず、なるべく早く、大学の担当者に相談し対処してもらうのが最善の策です。
幸運にも、私のホストファミリーはとても親切で、週末に別荘に連れて行ってくれたり、イースター(復活祭)と呼ばれる行事のセレモニーに連れて行ってくれたりしました。家では、Wi-Fiが完備されており、インターネットが自由に使え、リビングルームでは、家族と一緒にテレビを楽しみました。ダニーデンにある一般住宅のほとんどは1階建てで、どの家にも素敵な庭があるため、住宅地一帯がとても可愛らしく見えます。犬や猫などのペットを飼っている家庭も多く、私のファミリーでは、犬2匹と猫1匹が一緒に暮らしていました。
街の中心部から少し離れたところには、羊や馬が飼育されている牧場があり、そのような家庭がホームステイ・ファミリーになってくれている場合もあります。また、自分以外の留学生が同じ家にステイしている場合もあります。私のステイ先にはいませんでしたが、ホームメイトがいた家庭では、その人がファミリーとのコミュニケーションを手伝ってくれたり、一緒に料理をしたりして、とても仲良く過ごしていたようです。
私は、3月末から4月にかけてのイースター休暇(5日間程)を利用し、南島の海岸沿いを走る「Seasider」と呼ばれる列車とバスを乗り継いで、クライストチャーチまでの旅に挑戦しました。ニュージーランドでは、どの街にも「isite」と呼ばれる観光客向けのインフォメーションセンターがあり、そこで旅行の目的地などを示すと、代理でバスやホテルの予約をとってくれるので、とても便利です。また、希望すれば、大学が企画する週末のアクティビティに参加し、様々な小旅行を体験することもできます。これは、大学がアレンジしてくれるバスで参加者をまとめて、目的地まで連れて行ってくれるので、手間がかからず、かつ多くの人々と友達になるきっかけを作ってくれました。ニュージーランドは、とにかく自然が美しくダイナミックなので、これから研修に参加する方には、是非どこかに旅行することをお勧めします。