ウクライナ学生支援

概要

筑波大学では、学修・研究の継続を希望するウクライナからの学生を支援するために、2022年度から学生受入れ支援をしています。ウクライナの学生達は、筑波大学の授業料免除、宿舎費免除、渡航費などの支援に申請し、採択されて来学しています。募集停止までに658件の問い合わせがあり、書類審査とオンライン面接を経て、42名が来学しました(2023年5月末時点)。

この度、多くの皆様からご寄附を頂戴し、合計約720万円の温かいご支援いただきました。ご協力いただいいた皆様、誠にありがとうございました。

※皆様からご寄附いただいた約720万円の他、筑波大学が代理で日本財団や大塚敏美財団にも支援申請をしています。

 

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「ウクライナから来た学生にインタビューをしました」

左 Bohdana Khizhniak(ボーダナ・キジニャク)さん キーウ近郊出身

右 Viktoriia Zhyvytska(ヴィクトリア・ジビツカ)さん 東南部のニコポリ出身

2人はキーウ国立言語大学出身で日本語を専攻。筑波大学には2022年8月10日に来学し、筑波大学に来てお互い初めて出会った。現在、人文学類の特別聴講生。

筑波大学に来た経緯を教えてください。

ボーダナ ウクライナの大学の先生から筑波大学がウクライナの学生を募集していると聞いたのが始まりです。筑波大学が日本の国立大学であることや先生からの勧めもあったので1番良い選択肢だと感じて応募しました。当時私の地方ではまだロシア軍がいて、ロケットや戦闘機がよく飛んでいたので警報が多く大変だったので。

ヴィクトリア 筑波大学が募集していることをインターネットで見つけて応募しました。筑波大学は日本で有名な大学なので大きな支援が受けられると思い、応募しました。私はニコポリ出身ですが、ヨーロッパで1番大きい原発が近くにあって、ロシア軍が近くを毎日爆発しているのを聞いていました。とても危険だったので7月にキーウに逃げて、その後に筑波大学に来ました。

日本でどのような勉強や生活をしていますか。

ボーダナ 大学ではヴィクトリアさんと同じ授業を受けていて、今は日本語の勉強をしています。最近プログラミングの授業も受けていて、初心者なので難しいですが頑張って習得したいです。授業後や休日は友達とご飯を食べたり、カラオケ行ったり、旅行に行きます。アルバイトも週1,2回やっています。

ヴィクトリア 私たちは日本の通訳者や翻訳者になりたいと思っているので、筑波大学で学ぶ一番大切な授業は日本語です。日本語を中心に勉強しています。2022年の秋学期には日本人の学生と一緒に体育の授業を受けることもしていました。また、音楽のサークルに入ってギターを始めました。勉強にサークル活動、アルバイトと充実した生活を送っています。

最後に一言お願いします。

ボーダナ 皆様からの支援にいつも感謝をしています。この支援のおかげで様々な経験をすることができるし、日本語も学ぶことができます。これは日本とウクライナの関係を深めるためには本当に大切なことだと思います。日本で学んだことを話すことができるのなら、ウクライナ人に日本の文化など少しでも教えることができます。筑波大学に来て本当に良かったと思います。ありがとうございます。

ヴィクトリア 日本での学びを活かして将来は翻訳者や通訳者になりたいです。日本とウクライナの関係のために何かできれば良いなと思います。日本に住むという夢が叶って、日本語を勉強したり、日本人の友達とも仲良くしたり、色々なことを経験することができたりして、本当に嬉しいです。この生活ができるのは皆様のおかげです。本当にありがとうございます。